転校初日の給食の時間のことでした。
小学校でよくある班ごとに机をくっつけて給食を食べていました。
ところが、ビンの牛乳を飲もうとした時、私はふたの開け方に困りました。
なぜかというと、前の小学校は紙パックのヤツだったので
私はビンの牛乳のふたの開け方を知らないのです。
普通に取ればいいといわれればそうなんですが、
転校初日という緊張感もあったせいか、
私の頭の中は真っ白になってしまいました。
その時最悪なことに、向かいの席に座っていたやつが、
たまたまフタを指でつついて開けたんです。
それを見た私は、
”そうだよな。フタを爪で取るなんて面倒なことするわけないよな。”
と、思ったのです。
そしていよいよ運命の時、私は牛乳を手に取りフタを指でつつきました。
その瞬間牛乳は”ブシュー”n_milkと爆発したかのように飛び散りました。
”やばい!”と思い、隣に座っていた子を見ると、
頭から顔から牛乳まみれになっていたのでした。
次の日の給食の時間、私が牛乳のフタを開けようとすると、
周りの人の目がおびえてました。
”今日は慎重に開けるぞ”と意気込んでいると、
昨日牛乳まみれになった子が
”私が開ける!”といって開けてしまったのです。
そしてまた練習が出来ない日々が続くのでした。