花粉症キャリア20年の経験を生かして、花粉症について知っている範囲でまとめてみました。
少しでもお役に立てればと思います。

【春だけじゃない】
花粉症が最もひどいのは2月~5月ぐらいですが、秋にも第2のピークがあったりします。
実は1年中飛んでいるんですね。
一度花粉症にかかると、徐々に色々な花粉に反応する傾向があります。
スギ:2月~4月
ヒノキ:3月~5月
イネ科:5~7月
ブタクサ:8月~10月
ヨモギ:8月~10月
セイタカアワダチソウ:9月~11月
ハンノキ:1月~4月

【腹痛だと花粉症がひどくなる】
ヤラセ問題のあるある大辞典でやっていたのですが、粘膜つながりで、腹痛の場合には鼻の粘膜が過敏になるとのこと。
私の経験上、これは間違いないと思われます。
番組ではヨーグルト等を食べ、腸内環境を良好に保つと良いとされていました。

【モーニングアタックとは】
これもあるある大辞典でやっていたのですが、寝起きは鼻の粘膜が敏感になっていて、花粉量が少なくても反応してしまい、また一度反応してしまうと一日中症状が続いてしまうとのこと。
これを防ぐため、朝目が覚めたら起きあがる前に、両足首の先だけを左右交互に動かし、交感神経と副交感神経の切替をスムーズにすると良いとのこと。
私の経験上、ホントだと思われます。これはぜひお試しを!

【空気清浄機の効果】
空気清浄機は確かに花粉を減らしてはくれますが、一日中空気清浄機の部屋に閉じこもるわけにもいきません。
また、先程も述べましたが、花粉量の少ない朝にも、モーニングアタックという現象があったりします。
あくまで空気清浄機は補助的な物と考え、『空気清浄機を買えば花粉症の症状が劇的に改善される』といった過度な期待は、持たない方が良いかと思います。

【注射は危険】
巷で、花粉症は注射1発で治ると聞いたことはありませんか?
これは副腎皮質ステロイド注射で、製品名はケナコルトA、デポメドロール等があるが、アレルギー学会では副作用が危険なため認めていない。
この治療をやっているのはヤブ医者で、独自に調合した注射だとか、保険がきかないといって高額請求する事例もあるとのこと。

【病院は早めに】
花粉症で処方される薬の多くは、効き目が高まるまでに時間を要します。
錠剤については2週間程度、点鼻薬については4日程度必要な為、花粉が飛び始める2週間以上前から服用を開始すると良いです。
ちなみに私は数年前から、毎年2月頭に服用を開始しており、かなり症状が改善されています。

【薬局と病院の薬は別物】
第1世代抗ヒスタミン薬:
くしゃみや鼻水を抑えて花粉症の症状を改善しますが、眠気や喉の渇きなどの副作用があります。
薬局で市販されている多くがこのタイプで、1日2~3回服用するものが多い。

第2世代抗ヒスタミン薬:
第1世代に比べると効果は弱めですが副作用が軽減されています。
病院で処方されている多くがこのタイプで、1日1回服用するものが多い。
最近では薬局で売られているものも一部あるので、薬局で聞いてみると良い。

【点鼻薬は定期的に】
先程もちょっと触れましたが、点鼻薬については、数日は効果が全くと言って良いほど感じられませんが、4日目以降は劇的に症状が改善します。
つまり、2日おきといった具合に不定期で使用していると、効果が現れにくいと言うことです。毎日必ず使用することが重要です。
特にクシャミや鼻水に効くので、ぜひ病院で処方してもらってみてください。

【手術について】
重症で鼻づまりがあり、薬の効果が不十分な人には有効。
このうち、レーザーやアルゴンプラズマで鼻粘膜を焼く方法は、数ヶ月~2年程度しか効果が続かない。
ちなみに、レーザーは水に吸収されるため、アレルギー反応で鼻水が出ている状態では、アルゴンプラズマが有効。
私はアルゴンプラズマの手術を一度だけ受けました。確かに鼻づまりには効果テキメンでしたが、クシャミ鼻水は変わらず、結局薬は飲み続けることになりました。
また、術後2週間程度は、粘膜の炎症からスーパー花粉症状態となり、鼻で息も吸えない状態になりますので、花粉症シーズンの終盤に治療を受けても意味がありませんのでご注意を。
私個人の感想としては、手術よりも、早め(1月下旬)に錠剤と点鼻薬を病院で処方して貰った方が、効果大だと思います。

【根本治療ってないの?】
花粉エキスを注射または服用し、アレルギー反応を起こしにくくする減感作(げんかんさ)療法がある。
2~3年間、注射または服用を1週間から1か月程度の間隔で続け、7割程度の人に効果があるとされるが、数年間続けても効果のない人もいる。
注射の場合は頻繁に通院する必要があり、時間的な負担が大きい。
以前テレビで、舌の裏に花粉を塗す治療をレポートしていたが、その後どうなったのだろうか・・・。→6月以降に保険適用になるとのこと。チャレンジ予定!

【歳をとると治る?】
治ったのではなく、異物やウィルスに対する抵抗力が落ちて、花粉にも反応しにくくなるらしい。
ただし年齢に関係なく、1~2割で自然治癒する人もいる。